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~フランス留学の魅力~

フランスへの音楽留学に憧れはあっても、その実態が分からずなかなか踏み出せないという方も多いかもしれません。
私は今年で留学3年目になりますが、留学以前は一度もフランスに来たことがなく、実際にどんな生活が待ち受けているのか、その生活は私に合うのか、果たして異国の地でやっていけるのか、全く想像がつきませんでした。

クラシック音楽の本場、憧れのフランスで学びたい!という思い切りだけで渡仏したといっても過言ではありません。笑

結果的に私にはフランスでの留学生活が合ったわけなのですが、渡仏前に得られる情報の少なさも留学へのハードルを上げる大きな要素だと感じました。
そこで今回は、今留学を迷っている皆さんにとって少しでも参考になるよう、実際に私がフランスで勉強し感じたことを書いていこうと思います。

まずは、ここはやはりクラシック音楽、芸術の本場であり、その環境が日本よりもずっと進んでいるということです。
一流のアーティストやオーケストラが集い、たくさんのコンサートが行われているということに加え、その内容の豊かさにも驚かされます。ソロだけでなく室内楽や二台ピアノなど様々な編成、コンセプトの企画があり、プログラムも超王道のものから現存の作曲家に至るまでとても幅広いです。そしてそれを学生はなんと10ユーロ以下で聴けてしまうので、自分の専門楽器のものはもちろん、他の楽器や様々なジャンルのコンサートにも数多く足を運ぶことができます。オペラやバレエ、演劇なども同様で、音楽と関わりの深い舞台芸術、しかも世界有数のものを気軽に見られる環境は本当に魅力的です。



またそれと同時に、劇場や文化施設での学生のコンサートも多く、私たち学生の演奏も皆さんとても熱心に聴いてくださいます。会場の近くにお住まいのご夫妻が毎回足を運んでくださったり、チラシを見てふらっと来てくださったりと、現地の方の音楽鑑賞に対する馴染み深さ、関心の高さを感じました。

7月14日の革命記念日では毎年、エッフェル塔の前で、ラジオフランスフィルと素晴らしいソリストによる野外コンサートが行われます。フランスで最も重要なこの日にクラシック音楽が選ばれること、そしてそれを肩肘張らずライブのように自由に楽しむ様子にとても感動しました。

2つ目は、街を歩くだけで、実際に作曲家が生まれ、育ち、暮らした歴史を感じられるということです。
今でも古い街並みが残っているフランスでは、生家や博物館、お墓があるだけでなく、その当時彼らが見ていた景色に思いを馳せることができます。例えば、パリ9区にはショパンが長年の恋人、ジョルジュサンドと暮らした場所が、ヴァンドーム広場にはショパンが息を引きとる瞬間まで住んでいた建物が、バスク地方にはラヴェルの、そしてパリ郊外のサンジェルマンアンレーにはドビュッシーの生家があり、彼らがどんな場所でどのように生き、どんな気持ちで作曲したのかを感じることができます。もちろん作曲家だけではなく、文学者や画家、政治家などの足跡も同じように辿ることができ、文化的、歴史的な背景にも触れることができます。

3つ目は、音楽史に名を刻むような作曲家や演奏家と実際に関わりがある先生の下で学ぶことができることです。
留学最初の頃に恩師と初めてゆっくり話をした際、フランスを代表するピアニストであるアルフレッドコルトーやサンソンフランソワとの実話が出てきてとても驚いたのを覚えています。ヴァイオリンとのデュオでプーランクのソナタをレッスンしていただいた際には、その先生のおじいさまがプーランクとお友達だったという逸話まで飛び出しました。笑
本やネットで知れる情報に留まらない、生のエピソードを聞くことができること、そして偉大な音楽家の下で学んだ教授陣に直接教えてもらえる環境はこの上なく貴重だと思います。

最後におまけでもう一つ、フランスには学生に優しい制度がたくさんあります。美術館や博物館、歴史的建造物のほとんどに無料で入れたり、住宅補助があったり、電車の定期にも学割がありイルドフランス地域内が乗り放題だったり、、、その点もフランスに留学して受けられる大きな恩恵です。


もちろん、良いところばかりではなく、行政手続きがとてつもなくうまく機能していないことや笑、電車は時刻表があってないようなものと言われるほど時間通りに来ないこと、スリやデモなどの治安の心配など、不便さやストレスを感じることも多くあります。笑

それでも私の場合は、それ以上にフランスの文化やコミュニケーション、そして音楽の環境が魅力的に思えているから、異国の地でも充実した生活を送ることができていると感じます。

ここでしか学べないことがたくさんあります。皆さんも自分に合った場所が見つかりますように、参考になれば嬉しいです!

最新の留学の様子はこちらにも載せています。チェックしてみてくださいね!
instagram http://instagram.com/muu773

 

~留学相談&アシスタンス~

フランスへの音楽留学には、
留学先の先生への連絡、学校への受験・登録手続き、住居決め、visa申請、渡航手配など多くの手順を踏む必要が
あります。
複雑な手続きが多い上に、慣れないフランス語でやりとりする機会も多く、とても大変です。
 
生徒の皆様には、自身の経験を活かして留学のアシスタンスをさせていただきます。

​アポイントの取り方から、学生寮や奨学金、留学する上での注意事項、知っておくと便利なこと、簡単なフランス語レッスンまで、幅広くご相談ください。

Nanami Nakajima

Email: raaamuu7@gmail.com

Tel: +33 07 49 53 07 67

 

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